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東大を出禁にされた件で失望したまきのさんは、ロシアの世界的な植物学者マキシモヴィッチ博士のもとに行くことを決意。ロシアでの植物採集と植物園での職を与えてほしいという手紙をマキシモヴィッチ博士に送った。

これまで、東大の教授たちはマキシモヴィッチ博士を通して日本の植物の学名を発表していた。まきのさんも植物の標本を送るなど、手紙でやりとりをしていた。マキシモヴィッチ博士は、まきのさんの植物図が非常に正確であると絶賛の手紙を送ってくるほど高く評価していた。

しかし、マキシモヴィッチ博士が急死してしまい、ロシア行きを断念することに。