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植物の名前を
覚え始める
高知県佐川町
植物が好きだったので、名前を覚えようとしていたが、佐川に植物を教えられる人がいないので、とても困っていたまきのさん。
ある日、日本の植物の名前と特徴をまとめた江戸時代の大著『本草綱目啓蒙』の写本が数冊、佐川の医者の家にあることがわかり、喜んで写本をした。しかし欠本があり、写本に時間がかかるため、大阪や東京から完全版を取り寄せて購入した。
この本を読んでは実物を探し、実物を採ってきては本と照らし合わせることをして、植物の名前を覚えていった。
友人の医者の家には、『植学啓原』という西洋の植物学を解説したオランダの本を訳したものがあり、この本で植物学用語やリンネの人工分類を学んだ。
他にも、『救荒本草』などいろいろな本を購入して読んでいた。