佐川町の造り酒屋「岸家」の一人息子として生まれたまきのさんですが、お酒はまったく飲めず、下戸で甘党だったようです。

そのおかげか、東京飯田町の小さな菓子屋の娘さんだった寿衛さんと出会い、結婚に至りました。

また、ハイカラ好みのまきのさんはコーヒーと紅茶が好きで、コーヒーをちゃんと豆のまま買ってきて、自分でもう一度煎り、ドリップで淹れるという本格派。どんな貧乏な時でもこれは欠かさぬ手順だったそうです。